原子番号98,カリホルニウムが核崩壊により発光している様子をとらえた写真です.カリホルニウムはカリフォルニア大学バークレー校のシーボーグらにより初めて合成された元素で,242Cmに加速器で加速したα粒子(4He)を衝突させ核融合を起こすことで1950年に合成されました(ただし,1940年代の核実験の際に検出されていたという話もあります.当時は機密扱いの情報だったため,元素の発見とは認められていません).元素の名は実験の行われたカリフォルニアにちなんで名づけられています.
原子番号98,カリホルニウムが核崩壊により発光している様子をとらえた写真です.カリホルニウムはカリフォルニア大学バークレー校のシーボーグらにより初めて合成された元素で,242Cmに加速器で加速したα粒子(4He)を衝突させ核融合を起こすことで1950年に合成されました(ただし,1940年代の核実験の際に検出されていたという話もあります.当時は機密扱いの情報だったため,元素の発見とは認められていません).元素の名は実験の行われたカリフォルニアにちなんで名づけられています.
カリホルニウムは加速器を用いて合成される人工元素ではありますが,他の人工元素の合成の出発物質として使われるなどしており,ある程度の量が合成されています.また産業界においても中性子源として利用されており,原子炉の起動時の初期中性子源や,中性子による透過検査用の線源として252Cfなどが用いられています.