原子番号107,ボーリウムの名前の由来となったデンマークのボーアの写真です.ボーリウムはソ連のオガネシアンらが1976年に合成を報告していますが,IUPACはこの報告では十分な確実性がないとして,1981年にドイツの重イオン研究所のアームブラスターとミュンツェンベルクらのグループがより詳細な報告を行い,これが107番元素の確実な合成としてIUPACに認められました.元素名は水素原子のボーア模型で知られるデンマークのボーアにちなんで名付けられました.
原子番号107,ボーリウムの名前の由来となったデンマークのボーアの写真です.ボーリウムはソ連のオガネシアンらが1976年に合成を報告していますが,IUPACはこの報告では十分な確実性がないとして,1981年にドイツの重イオン研究所のアームブラスターとミュンツェンベルクらのグループがより詳細な報告を行い,これが107番元素の確実な合成としてIUPACに認められました.元素名は水素原子のボーア模型で知られるデンマークのボーアにちなんで名付けられました.
ドイツのグループは209Biに加速した54Crを衝突させるという方法で262Bhの原子を5個生成し,その崩壊の末にFmやCfといった既知の元素に到達するまでをきっちりと追跡することに成功し,命名権を得ました.少数の(数えられる程度の)原子を用いた反応の研究により,この元素が典型的な第7族元素としての性質を示すことなどが明らかとなっています.