原子番号109，マイトネリウムの名前の由来となったオーストリア生まれのマイトナーの写真です．マイトネリウムはドイツの重イオン研究所で1982年に合成され，核分裂の発見やプロトアクチニウムの発見に功績のあったマイトナーの名にちなんで命名されました．
原子番号109，マイトネリウムの名前の由来となったオーストリア生まれのマイトナーの写真です．マイトネリウムはドイツの重イオン研究所で1982年に合成され，核分裂の発見やプロトアクチニウムの発見に功績のあったマイトナーの名にちなんで命名されました．
ドイツのグループは209Biに加速した58Feを衝突させるという方法で266Mtわずか1原子の生成に成功しました．この発見は3年後にソ連のドゥブナ合同原子核研究所による実験で確認され，ドイツのグループの命名権が認められることとなります．マイトネリウムの命名はこのころの超重元素の命名にしては珍しく他のグループとの衝突なども無く，比較的すんなりと認められることとなります．
この元素に関しては生成量が非常に限られること，半減期が非常に短いことなどから，化学的性質は（計算による予測を除き）ほぼ何もわかっていません．